都市ガスとは?

入間ガスが供給しているのは、新潟県内のガス田で掘削・生産された「天然ガス」です。
およそ370km の距離を、パイプラインを通って狭山台工業団地内の球形ガスホルダー(ガスタンク)へ。

また海外で産出された「液化天然ガス(LNG)」も、静岡県の清水港で荷揚げされた後、気化してガス化され、パイプラインで運ばれます。
入間ガスでは、ブレンドされた天然ガスに付臭剤を加え、都市ガス(13A)としてご家庭や事業所などにお届けしています。

天然ガスを採掘する

新潟県では古くからガス田開発が行われており、天然ガスの生産量は全国1位。
中でも南長岡ガス田は国内最大級の埋蔵量を誇る大型ガス田です。
地下約4,000~5,000mの深さから採取された天然ガスは、プラントでの処理後、パイプラインで運ばれます。

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天然ガスを送る

パイプラインは、できるだけ自然災害の影響の少ないルートを選び、地下1.8m以上の深さに埋設されています。
パイプラインを流れる天然ガスは、監視センターが集中管理。
衛星通信も使った24時間365日の監視体制が整っており、万一の場合は確実にガスを遮断します。
ルートのパトロール、人的サポートなど、パイプラインの保守・維持管理には二重三重に安全対策を施し、万全を期しています。

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タンカーで運ぶ

天然ガスは気体で採掘され、-162℃に冷却して液体に。
これが「液化天然ガス(LNG)」。気体の約600分の1の体積になるため大量輸送が可能です。
主にマレーシアやオーストラリアで採掘され液化されたLNG はタンカーで運ばれ、数週間の航海を経て清水港に到着します。

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天然ガスを届ける

パイプラインで送られガスホルダーに保存された天然ガスは、圧力調節設備「ガバナ」を通すことで、工場などには中圧ガス、一般家庭などには低圧ガスとして供給されます。入間ガス供給エリアには約100 のガバナが設置されています。

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天然ガスとは?

お客様に毎日お使いいただいている都市ガスは、天然ガスが原料です。
天然ガスの大部分は、無色・無臭・透明のメタンガスです。
環境に優しい且つ安全、豊富な埋設量で、石油や石炭の代替となるエネルギーです。

天然ガスの特徴

天然ガスは、石炭や石油に比べ燃焼時に二酸化炭素発生量が少ないため、地球環境の保全に貢献できるエネルギーといえます。
また、大気汚染の原因となる窒素酸化物(NOx)の排出も他の燃料に比べて少ない上、酸性雨の原因とされる硫黄酸化物(SOx)をほとんど排出しません。
※単位発熱量あたりの排出量を石炭を100とした場合

出典:CO2は「火力発電所待機影響評価技術実証調査報告書」(1990年3月)/(一財)エネルギー総合工業研究所 SOx、NOxは「natural gas prospects」(1986) /OECD・IEA

安定供給

天然ガスは世界に広く分布するガス田で採掘される為、安定してお届けすることができます。
気体の天然ガスをマイナス162℃まで冷却・液化してLNG(液化天然ガス)として日本に輸出されます。液化することで体積が600分の1となり、タンカーでの大量輸送が可能になります。

新しい天然ガス

これまでのガス田からとれる在来型ガスとは違うかたちで存在する「シェールガス」や「メタンハイドレート」などの新しい天然ガスが注目されています。
「メタンハイドレート」は日本近海にもある天然ガスで、実用化に向けて研究や開発が進められています。
このように、天然ガスはエネルギーの安定供給という点で大きな期待が寄せられています。